電子的ヒトリゴト

ゲイのブログ。主に読書、心理学、SOGI、日記など

ジョーイ・グラセファ

 約1年前、僕がLGBTに関する情報収集を始めた頃、ジョーイ・グラセファ(joey graceffa)という人を知りました。彼はさまざまなことをしているようで、youtuberとしても人気です。重要なことに、彼は2015年にゲイであることをカミングアウトしています*1

 彼の魅力的な容姿とポジティブな生活は、僕の当時持っていたゲイに対するネガティブな印象を変えてしまうほどに衝撃的だったことを覚えています。ゲイにもこんな人がいるんだと思いました。ただし、後から知ったことですが、彼にはゲイであることに加えて学習障害など他にもにもさまざまな苦労があったようです。

In Real Life: My Journey to a Pixelated World (English Edition)

In Real Life: My Journey to a Pixelated World (English Edition)

 

 カミングアウト、またはゲイに関しては、彼はこの本の中でこのように言っています。 

自分の友達、そしてあなたにカミングアウトするのにとても長い時間かかったのには他の大きい理由があると考えている。それは、僕が子どもの頃、女らしいことでたくさんいじめられたことだ。僕の一部が、ゲイであることを告白することはかつて僕をいじめたやつらの正当性を確認することであると感じた。侮辱としてゲイと呼ばれることは、僕を感情的に傷つけていた。僕の人生の中で、彼らの誰ともおそらく決して話すことはないと知っているけど、僕は彼らに対して一歩も引いてはならないとまだ感じていた。それは、つまり、ゲイにはなりたくなかったということ。そして、僕が女らしく振る舞うから、みんな自動的に僕がゲイであると推測することに僕の一部はいらいらしていた。たしかに、それは本当だ。でも、僕は自然に振る舞っていたから、ステレオタイプを増大させたくなかったのだ。(p.157)

 

 最後に僕が好きな動画のリンクを貼って終わりにします。

GOOD TIME! "OWL CITY & CARLY RAE JEPSEN" (LIP DUB) - YouTube

DON'T WAIT | OFFICIAL MUSIC VIDEO | Joey Graceffa - YouTube

 ちなみに、僕は英語が不得手なので、彼が何言っているかわかりません(笑) 上記の本に関しても、あまり理解できませんでしたが、雰囲気は楽しめました。みなさんも雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか(二つ目のリンクの歌については、日本語の字幕がありました)。

 この記事を書いてみて思ったことは、日本には、ポジティブなロールモデルが不足しているのかもしれないですね。

イケメンと異性性

 僕は、イケメン*1と話すのがあまり得意ではない。まさに男性慣れしていない思春期の女子と同じである。今日、理容室(美容室合併)に行って、改めて思った。あと同じ理由で服屋に行くのも少し気が引ける。みんなイケメンの雰囲気携えているのだもの。まあ、しかし、知らない男性にシャンプーをしてもらうのはとても気持ちよいものだった。朝井リョウが美容室で髪を乾かしてもらうのは母親的な感じがして、無償の愛を感じると言っているのがわかる気がする*2

 僕は男性なので、同性である男性と話す機会の方が多いと思う。しかし、以前の記事*3でも書いたけど、僕は女性に対してのほうが話しやすい。ここで、ねじれが生じる。女性に対してのほうが話しやすいのに、フォーマル・インフォーマルにおいて男性と話す機会が多いのだ。他の同性愛者によっては、このねじれが生じていない人もいると思うけど、どちらにせよ、誰に同性性を感じるか、そして、同性性を感じる相手と同性ならではの関係が築けているかというのは、何かしら大切だと思うんだよね。

 そういう意味では、僕がイケメンと話すときは、僕の男性に対する異性性が強制的に強まるために、同性ならではの、安心できる関係が築けない? 以前の記事*4で、僕はストレート男性(ヘテロ男性)を好きになることはないと書いたのに、僕のイケメンへの反応を見るに、もしかしたらその可能性はあるのかもしれない。困ったものだ。

 この記事に関して、最初は上述したねじれについて中心的に書こうと思ったんだけど、変な感じで終わっちゃった。

カミングアウト成長

 カミングアウト成長(coming out growth)というのがあるみたい*1。これは、ストレス関連成長(stress-related growth)に関係する概念で、カミングアウトに伴う成長を表している。それに関連する先行研究として、オープンであることとメンタルヘルスの良さには正の相関があることがわかっているようだ。ただ、もちろん様々な要因が絡み合っているため、カミングアウトすれば良い効果が必ず得られるということではない。

 カミングアウトは、いくつかの理論ではアイデンティティ発達の指標とされているが、リスクとストレスが付きまとう。それを考慮し、柘植(2014)は、カミングアウトの是非は、研究者により多様であり、多くの議論があると言っている。また、LGBTに対して容易にカミングアウトを勧めてはならないことは当然のことであるとも言っているように、上記のカミングアウト成長は副産物的であることを強調しておきたい。

 僕に関して言えば、カミングアウトによって成長した感じ、またはアイデンティティが発達した感じはある。僕の場合は、カミングアウトをした時期とLGBTに関する情報を集め始めた時期がほとんど同じだから、カミングアウトによる純粋な影響かどうかはわからないが、カミングアウトによって何かが開けた感覚はあったと思う。そうはいっても、まだまだ全然クローゼットなのですが。カミングアウトの問題は、環境によって非常に変わるから難しい。

 

<引用文献>

柘植 道子 (2014). セクシュアル・マイノリティ大学生を支える学生相談 針間 克己・平田 俊明 (編) セクシュアル・マイノリティへの心理的支援――同性愛、性同一性障害を理解する―― (pp.123-139) 岩崎学術出版社

 

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛,性同一性障害を理解する

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛,性同一性障害を理解する

  • 作者: 針間克己,平田俊明,石丸径一郎,葛西真記子,古谷野淳子,柘植道子,林直樹,松?由佳
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たまに孤独感におそわれる

 ひどく孤独感におそわれている。ここ数日、天気の調子が悪かったからだろうか。それとも、昨日、起こりもしないような幸せな夢を見たからだろうか。誰に何かをされているわけではない。それなのに、寂しさが、僕の脳を、心を、支配してくる。なぜだろう?

 たまに、自分がゲイではなかったらどうなっていたのだろうと考える。疎外感や孤独感をあまり覚えずに済んだのかな、と考えるのだ。しかし、僕からゲイという属性をとったら、それは僕じゃない。性格や趣味などの他の属性を残したままゲイだけ変えるなんて不可能だ。

身体的に魅力的な女性ほどゲイ男性と友達になりたい?

・ヘテロ女性とゲイ

 以前から、女性異性愛者(以下ヘテロ女性とする)とゲイには、不思議な結びつきがあります。『G.B.F』という映画もあるくらいです(僕は見ていないです)。また、日本では、「おこげ」という言葉があります*1

・ヘテロ男性とヘテロ女性からの情報は歪んでいる?

 ヘテロ女性とゲイの結びつきについて、Russell et al.(2016)は、身体的に魅力のあるヘテロ女性のメーティングストラテジー*2(mating strategy)だ、と言っています。このメーティングストラテジーは、気になる人とくっつくための戦略や交尾するための戦略を意味しています(たぶん)。なぜ身体的に魅力のある女性はメーティングストラテジーとしてゲイを求めるのでしょうか。

 それは、身体的に魅力のあるヘテロ女性はヘテロ男性から性的にみられる可能性が高く、他のヘテロ女性から嫉妬される可能性が高いため、彼ら・彼女らからの情報が歪められているかもしれないからです。その点、ゲイは変な動機に基づいていないため、歪んでいない情報を与えやすいです。これらを考慮し、Russell et al. (2016) は、調査を行いました。

 初めに、身体的に魅力的なヘテロ女性に対して、ヘテロ男性は性的に利用しやすいか、ヘテロ女性は対抗意識を持って惑わしやすいかを調べました。68人の女性に対して、ヘテロ男性とヘテロ女性は質問項目に答えました。その結果、ヘテロ女性の身体的魅力が増えるにつれて、ヘテロ男性に性的に利用される可能性が高くなり、ヘテロ女性に対抗意識を持って惑わされる可能性が高くなることがわかりました。

・ゲイを友達にしたいか

 次に、先ほどの68人のヘテロ女性に対して、質問と予算割り当て課題(budget allocation task)を実施しました。この予算割り当て課題は、理想的な友人のグループを作るために、異なる性自認と性指向の個人に対して”友人ドル”を割り当てるものです。その結果は、ヘテロ女性の身体的魅力が増えるにつれて、ゲイに割り当てられた”友人ドル”が増えたようです。そしては、これは、ゲイは性別を超えて自分を評価してくれるというヘテロ女性の信念とゲイがしてくれるメーティングアドバイスに対する評価によって媒介されるといいます。

 

感想

 あまりピンときません・・・。ヘテロ男性とヘテロ女性は、身体的に魅力的な女性に対して歪んでいる情報を与えるかなあ? という印象です。文化的な違いでしょうか。それとも、僕がヘテロの人たちの気持ちを理解していないだけかもしれません。どちらにせよ、日本においても、ゲイに恋愛相談をしたいというヘテロ女性はいそうな気はします。 

 僕の解釈が間違っている場合があるので、気になる人は原典にあたってみてください。

 

<引用文献>

Russell, E. M., Babcock, M. J., Lewis, D. M.G., Ta, V. P., & Ickes, W. (2016). Why attractive women want gay male friends: A previously undiscovered strategy to prevent mating deception and sexual exploitation. Personality and Individual Differences, 120, 283-287.

多様な家族的コミュニティの在り方『ハッシュ!』

 

ハッシュ! [DVD]

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 諸事情で、映画『ハッシュ!』を視聴した。視聴したのがもう1か月以上前だから、内容に関して曖昧になっている部分が大いにある。

 この映画では、ゲイカップルと独身ヘテロ女性が登場する。独身ヘテロ女性は、相手がゲイだと分かったうえで、ゲイカップルの内の1人の子どもが欲しいと言い出す。この独身ヘテロ女性は、過去に中絶をしていたり、あまり親しくない人とセックスをしていたりする。よく覚えていないが、寂しさを感じていた気がする。

 そこから色々あって、この3人はだんだん仲良くなる。その後、家族的コミュニティを形成していく。この映画は、この記事のタイトルのとおりなのだけど、こんな家族もありだよねという感じで、多様な家族的コミュニティの在り方を提示しているように思う。

 

<参考>

ハッシュ! - Wikipedia

「ハッシュ!」(2001) 感想 - 今日観た映画の感想

ハッシュ! Hush! - YouTube

認知行動療法を少しずつ取り入れてみる

 図書館にあった本を参考にしながら、認知行動療法を考え方を自分の生活に取り入れてみようと思う。

 とりあえず、活動記録と自動思考の記録から始める。手始めに1週間ぐらいの活動記録をしてみたのですが、自分に対する理解が深まってよい感じです。

 僕は、人前で思ったように振る舞えることは多くないし、認知の歪みもひどい。少しずつ改善していければいいなあ。

 

<参考>

デビッド・D・バーンズの10種類の認知の歪み - 考える脳髄プラスα

心の健康 |厚生労働省