電子的独り言

ゲイのブログ。主に読書、心理学、SOGI、日記など

対等という関係性

 アサーションみたいだけど、対等という関係性は改めて大切だなあと思った。外的な属性における対等性(先輩・後輩、上司・部下をなくす)ではなく、根本的な、より人間的な対等性ですね。外的な属性がたとえ変わったとしても、ゆるぐことがない対等性。でも、この対等性を維持するためには、外的な属性に伴う自分の存在価値を放棄したほうがよいと思う。つまり、自分の存在価値の手段として外的な属性に固執するのをやめる。そうしないと、本当の意味での人間的な対等性が手に入らないのだ。人間的な対等性は、外的な属性がすべて失われても、自分は価値があるという感覚に基づいているのだと思う。だから、役割を越えた、生身の人間として目の前の人間と関われる。そうした対等性の中からは、人間としての純粋なリスペクトが生じると感じる。これは、信頼関係を築くうえで大切なものだと思うのだ。

  一方で、人は、みな少なからず無価値感を抱えていると思う。自分には価値があると感じている人・価値がないと感じている人という二分的ではなく、連続的であるという意味で。だから、人間的な対等性をゲットするためには、自分の無価値感に向き合う必要がある。いまのままの自分じゃダメという無価値感。そして、この無価値感を味わうと、心が痛くて自分がどうにかなっちゃうという思い込み。これらがあると、この無価値感を体験しそうな状況を無理やり避ける。これが、不自然で窮屈な態度の原因だと思う。

 

 *

 

 この人間的な対等性は、気遣い・気遣われる関係である大切な友人の中で示されると思う。これを押し広げ、時間や物、自分などあらゆるものに対して、この対等という関係性を持ちこむとよいのではないかと考えた。時間や物を大切な友人と同じように大切にする。その大切にする態度は、たとえば時間だったら、時間を切り詰めたり、逆に時間を浪費したりするように、自分のものとして無下に扱うということではなく、大切な友人に対するように、できるだけ丁寧に時間を使わせていただくけど、たまに失敗はあるよねって感じ。こうすることで、ちょっとずつ、時間や物、自分と信頼関係を築けていけそうな気がするのだ。

ゲイのことをホモって言っているゲイがなんか好き

 僕は、ユーモラスに自分のことなどをホモっていっているゲイがなんだか好きです。

 

遊ぶ力についての続き - 電子的独り言

 この記事は、上の記事の若干続きです。

 

 ゲイというアイデンティティを持ち始めた僕は、深刻さを持ち込みがちだったので、そのような人たちのことに対して、ホモという差別用語の使用を助長している!けしからん! と思ってたんですけど、それは違うと今は感じる。これは、本人のユーモラスな態度からくるもので、思考を道具として使っている状態だと思うのです(脱フュージョンの状態)。脱フュージョンをしていれば、「何かをするのもいい、しないのもいい」というように、1つの物事に捉われず、心理的に柔軟でいられる可能性が高まります。

『ユーモア心理学ハンドブック』 - 電子的独り言

 上記の記事で書いたのですが、ユーモアには種類があり、良いとされるユーモアと悪いとされるユーモアに分かれます。ゲイである人が、自分やある種のゲイに対して、ホモと言うことは、良いユーモアだと僕は感じるのですね。ただ、あまり関係ない人がホモっていうと、言った人の気持ちとは関係なく、悪いユーモアだと今のところ感じてしまうのです。

遊ぶ力についての続き

遊ぶ力が大切だと思った - 電子的独り言

 上記の記事にて、人生で遊びが一番と書いたのですが、ちょっと考え直しました(考え直すの早すぎ)。たしかに人生において遊びが大切というマインドセットは重要で、また、それが遊ぶ力にも繋がっていくと思うのですが、何らかの感情を感じたくないがために(たとえばネガティブ感情)、遊ぶという行動パターンを維持しているならば、それは本人にとって役立たない可能性があると思いました。

 ユーモアは、本質的に脱フュージョン的であるということがACTの本に書いてあって、いろいろと腑に落ちました。脱フュージョンというのは、道具である思考に使われるんじゃなくて、少し思考と距離置くことだと僕は認識しています。そのため、ユーモアは、たとえ自分が深刻になってても、その深刻さを作り出している思考と距離をとることを可能にし、心に余裕をもたらしてくれるのだと思います。

 

 『夜と霧 新版』で、収容所の体験をしたフランクルも以下のように言っています。

 ユーモアも自分を見失わないための魂の武器だ。ユーモアとは、知られているように、ほんの数秒間でも、周囲から距離をとり、状況に打ちひしがれないために、人間という存在にそなわっているなにかなのだ。

ユーモアへの意志、ものごとをなんとか洒落のめそうとする試みは、いわばまやかしだ。だとしても、それは生きるためのまやかしだ。収容所生活は極端なことばかりなので、苦しみの大小は問題ではないということをふまえたうえで、生きるためにはこのような姿勢もありうるのだ。

 

<関連>

仕事と人生を楽しむユーモアのセンス - ログミー

フォーカシングがめちゃ良い

 

やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

  • 作者: アン・ワイザーコーネル,Ann Weiser Cornell,大沢美枝子,日笠摩子
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 フォーカシング(焦点合わせ、英語: Focusing)は、臨床心理学者のユージン・ジェンドリンにより明らかにされた、心理療法の過程である。フォーカシングは人間の体験過程とその象徴化の過程、またそれらを体系化した技法を指す(wikipediaより)。

 より簡単にいうと、フォーカシングとは、からだを使って、自己の気づきを促し、こころを癒していく、独特のプロセスです(p.10)。1人でもできる心理療法です。

 元々、ユージン・ジェンドリンが、「なぜ、心理療法で効果がある人と効果のない人がいるのか」という疑問から、実証研究を始め、何百もの心理療法場面の録音テープを検討した結果、成功だったクライエントと失敗だったクライエントに違いがあったそうです。それは、面接のどこかで、話し方がゆっくりになって、言葉の歯切れ悪くなり、その時に感じていることを言い表す言葉を探し始めたかどうかです。この違いを技法にしたのがフォーカシングです(pp.12-14を参照)。

 

 フォーカシングは以下の時にオススメらしいです。

・心理療法が行き詰ったと感じた時

・自分がどう感じているのか何が欲しいかをもっとわかるようになりたい時

・押さえきれない感情をどう扱ったらいいか知りたい時

・「できない病」とか「やめられない病」から解放されたい時

・自己批判から解放され、自己愛や自己受容を高めたい時

・はっきりと納得のいく決断をしたい時

 

 少し前から僕もフォーカシングをやってみていますが、スーパーウルトラ良い。ACTと親和性が高い気もしている。まあでも、フォーカシングだけやるのでも、かなり良い。いろいろな人にオススメできる。テキストは冒頭の『やさしいフォーカシング――自分でできるこころの処方』がわかりやすい。かなりよいので、行き詰ってる人も行き詰っていない人もやってみてほしい。

遊ぶ力が大切だと思った

 改めて人生は遊びだと思った(なんか、昔からずっと人生語ってんな~って感じ笑)。

人生は目的的 - 電子的独り言

目的的と手段的のバランス - 電子的独り言

 前にこんな記事を書いた(2つ目の記事については考え方を変えた)。

 僕にとって、遊びは目的がない活動である。つまり、目的的な活動。

 人生は今があるだけで、過去と未来も頭の中にしかない。だから、究極的には人生は目的的であり、遊びである。今を大切に生きることが、人生を大切に生きることに繋がる。それは、未来志向の結果主義ではなく、現在志向の過程主義が人生を豊かにするということ。それを考えると、遊びである人生に対して、遊ぶ力ともいうべき、結果を第一とせずに目的的な態度で今を楽しむ力があると最強なんじゃないかと思えてきた。まあ、今に対するユーモラスな態度と言い換えてもいいかも。

 VIA-ISという心理テストで、僕はユーモアが一番低かったので、高めようとしているんですけど、なかなか難しいですね。

ユーモアを高めるために - 電子的独り言

 上記の記事で言及した、『有頂天家族』は、まさにそんな感じだったなー。遊ぶ力が高いというか。

 今の僕の考えは、人生において遊びに勝るものはない! です。昔だったら、あまり意味が見いだせない活動に対して、時間の浪費なんじゃないかと思っていたけれど、それが遊びであるなら、人生楽しいし、また、遊びじゃなくても遊ぶ力があれば人生楽しいと思います。

ゲイまたはレズビアンであることのポジティブな側面

Riggle, E. D. B., Whitman, J. S., Olson, A., Rostosky, S. S., & Strong, S. (2008). The positive aspects of being a lesbian or gay man. Professional Psychology: Research and Practice, 39, 210-217.

 

 質的研究ですね。自由記述からゲイまたはレズビアンであることのポジティブな側面を探したようです。参加者は553人で、平均年齢は、ゲイが38.4歳で、レズビアンが35.2歳。90%の人がゲイまたはレズビアンであることに関して、かなりポジティブに感じているよと報告しました。わあ。この値に関して、選択バイアスもありそうですけど、社会的背景が違うからよくわからない。日本だとどうなるか気になる。

 ゲイまたはレズビアンであることに関して、ポジティブなことが何であるかを自由記述してもらい、それを分析した結果、11のテーマを伴う3つの領域が明らかになりました。

 公表とソーシャルサポート(Disclosure and Social Support)

1.コミュニティへの所属

2.選択の家族を作ること

3.他人と強い繋がりを持つこと

4.ポジティブなロールモデルとして役立つこと

自分と他人への洞察と共感(Insight Into and Empathy for Self and Others)

5.本物の自分と誠実

6.個人的な洞察と自分の感覚

7.他人への高い共感と思いやり

8.社会的な正義とアクティビズム

役割に関する社会の定義からの自由(Freedom From Societal Definitions of Roles)

9.ジェンダー固有の役割からの自由

10.セクシュアリティと関係性を探索すること

11.平等主義の関係性

今を生きる

 

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

  • 作者: エックハルト・トール,Eckhart Tolle,あさりみちこ,飯田史彦
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 邦訳のタイトルはちょっと怪しいが、原題は『The Power of Now』(今の力)で、今を生きることの重要さが語られています。スピリチュアルな内容も入っているんですけど、そんなに神秘的な感じがしなくて、むしろ現実的な形で今を生きることの大切さが実感できました。宗教とかスピリチュアルとかの教えは、「今を生きる」ということに集約されるんじゃないのかなあと思ったりします。まさにエッセンスって感じです。マインドフルネスとかの中核って感じもしますね。出自が似ているので、そりゃそうですけど、ACTとすごい似ています。

 僕は、最近は毎日15分ぐらい瞑想している。それに加え、本書を読んでから、すべての瞬間において、”今”を意識するようにチャレンジしてみたが、なかなか難しい。すぐ思考にまみれる。まあ、今に意識をとどめていられるようにトレーニングしてみます。また、今を生きることを意識して思ったことは、割と自然に感謝したくなること。今を意識して生きると、当たり前のありがたみに少し気づくようになった。まだまだ少しだけだけどね。たとえば、五感が感じられること、洋服や布団があること、食事がおいしく食べられること、など。この感覚が真の豊かさへの入り口なのかなあと思ったりする。

 本書はお守りになるので、結構オススメです。

では、コツをお教えしましょう。それは「時間は幻だとさとること」です。時間と思考とは、言わば「一心同体」。互いに離れることができません。頭から時間の概念をとりはらうと、思考活動は、ぴたりとやみます。つまり「思考とひとつになる」ことは、「時間のわなにはまる」ことなんです。そうすると、ほぼ自動的に「記憶」「期待」「不安」だけを糧にして人生を送るようになります。過去と未来に四六時中没頭し、「いま、この瞬間」というものを貴ばず、ありのままに受けいれもしません。過去をアイデンティティのよりどころにし、未来を目標達成の道具にしてしまうために、執着心を抱くようになります。「過去も未来も幻である」――これが真実なんですよ!(pp.71-72)

「いつの日か、絶対やってみせる!」あなたは、あまりにも目標に焦点を当てすぎているために、「いま、この瞬間」を、なおざりにしていませんか? それは、物事を行うことの喜びを台無しにしていませんか? あなたは「人生のスタート」を着る準備だけに気をとられていませんか? 未来重視の思考パターンが定着すると、なにを達成しても、なにを獲得しても、いつも未来がベターという幻想におちいり、現在は「不満足なもの」にとどまってしまいます。これこそが恒久的な不満足を手にいれる完璧な処方箋ではないでしょうか?(pp.118)

 

 そういえば、ちょうど最近、今を生きることについてのtedをみた。

破る | Ven. Alubomulle Sumanasara [アルボムッレ・スマナサーラ] | TEDxSeeds 2012 - YouTube