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電子的ヒトリゴト

心理学部の大学生ブログ

焼きプリンの食べ方

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 私は焼きプリンが大好物というわけではない。たまに家族が買ってくるのを食べる。そのため、焼きプリンは年に数回しか食べない。不定期であるゆえ、もう焼きプリンを食べないかもしれない。それほどに、焼きプリンに対して熱烈な思いがあるわけではない。しかし焼きプリンに関して、なぜか食べ方の流儀が私にはある。

 

 焼きプリンというものは、名前のとおりにプリンが焼いてある。どう作るのかはわからない(蒸したあとに表面をバーナーで焼くように焦げを作っているのだろうか?)。ともかく、表面に焦げのようなものがついている。おこげといったら、食べ物においてプラスであることは周知の事実だろう。石焼ビビンバでも炊き込みご飯でも、おこげは喜ばれる。焼きプリンはこのプラスであるおこげをうまく取り入れたのだ。

 

 それを踏まえたうえで、みなさんは焼きプリンをどう食べるであろうか。おそらく、表面の焦げとプリン本体とカラメルの3重構造になっているところをそのままの比率で食べることが予想される。しかし、私は違う。焦げの部分を先に食べるのである。プリン本体の部分を傷つけないように、スプーンで焦げの部分を上手に剥ぎ取る。次にスプーンの半分にも満たない焦げの集合体をそのままパクり、である。

 

 正直、味はそこまでおいしくない。しかし食べるときに少年心をくすぐるようなロマンを感じる。あの稀有な焦げを、上手に剥ぎ取って食べているという心理的満足感だ。

 

 焦げを剥ぎ取られた焼きプリンは、もはやただのプリンである。焦げがなくなっただけで、どこかチープな雰囲気を醸し出しているように見える。あとは特段プリン本体とカラメルを分けて食べることもなく、一緒に食べる。口内に頬張ったプリンを噛まずに、まるでうがいをするかのように、ぐじゅぐじゅと液体状にしていく。作業が終わったら飲み込む。これの繰り返しである。

(775文字、所要時間26分)