電子的ヒトリゴト

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<読書>異質なものを結びつける/『文章のみがき方』

文章の巧拙には際限がない

文章のみがき方 (岩波新書)

文章のみがき方 (岩波新書)

 

  過去の記事を見返すと、恥ずかしくなる。今の私なら違う書き方をするからである。しかし、それは未来の私から見る今の私も例外ではない。いくらか完璧主義な私は、文章の上達における見えないゴールに心身を疲弊させている。

 本書は、文章をみがくためにおこなう基本的なことをまとめている。さまざまな作家の文を引用しながら説明を加えているのが印象的だった。また、商品説明において、本書はロングセラー『文章の書き方』の姉妹編と説明されていたが、私は『文章の書き方』のほうは読んでいない。

 以下で私が積極的に使いたいと思った項目を1つ取り上げる。

 

異質なものを結びつける

 散文の世界でも、私たちは、異質のものを結びつけることで新しい次元に飛ぶことができます。Aについて書きたい。しかし、Aのことだけを書くのでは、話が単調になります。Aとはかなり異なる分野のXの話をもってきて、うまくAとXとを結びつける。うまく結びつけば、成功です。(p.73)

  本書の中では、憲法の存在意義と、木村拓哉の世界を結びつけている論評を具体例として紹介している(ただ、ここでいう木村拓哉は、自身のことではなく演じているドラマの内容に関するものだった)。

 異質なもの同士の結びつきに成功している文章を見ると私は快感を覚える。それは、ぴったりと合致する新しいピースを発見したような心地良さである。さらに、深い洞察に対する快感だけでなく、そこに表れる”その人らしさ”に触れられることが面白いのだ。

 

ポケモンバトルでも

 通常、ポケモンバトルをおこなう際にパーティを考える。そのパーティの要素であるポケモン同士の結びつきやポケモンの技構成によって”その人らしさ”が表れる。もちろんテンプレートパーティ、つまり定型的なパーティも存在する。それは、いわば紋切型の文章のようなものである。一般論は非常に手ごわいように、テンプレートパーティも非常に手ごわい。

 その中で、異質なものが組み合わさったパーティや技構成を見る、または自分で考えると心が躍る。そこに新たな可能性や深み、面白さを見出すことができるからだ。

 ――せっかくなので、今回の内容をポケモンと結びつけてみた。