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電子的ヒトリゴト

心理学部の大学生ブログ

<読書>「服の乱れは心の乱れ」は、くびき法/『日本語のレトリック―文章表現の技法』

読書など

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本記事の要約

 『日本語のレトリック―文章表現の技法』を読んだ。ブログを始めてから後3か月ほどで1年が経つが、文章は上達していないかもしれない。そのため、文章に深みを与える技術を知りたいという動機から本書を選んだ。本書は、30のレトリックを実際の文章とともに紹介するものであった。その中で私が気になったのは、くびき法である。くびき法とは、「服の乱れは心の乱れ」のような同じ表現でその意味が異なるときに生じるものである。このくびき法のように、レトリックは、誰かに「うまい」と言われるような表現の中に隠れているのかもしれない。それを意識的に作り出せることが文章の上達だと思う。

 

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技術を知る

日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

 

  ブログを始めてから後3か月ほどで1年が経つ。ふと後ろを振り返ると、ずいぶんと知らない間に長い道を歩いてきたなあと感慨を覚える。ブログを始めた頃と比べると、私の文章はどの程度上達したのだろうか。書くことには多少慣れたが、技術においてはほとんど進歩がないのかもしれない。そのような思いから、文章に深みを与える技術を知りたいと動機づけられて、本書を手に取った。

 本書は、30のレトリックを実際の文章とともに紹介するものであった。その中には、日常で知らない間に使っていたレトリックがたくさんあった。

 以下において、私が気になったものを1つ取り上げる。

 

くびき法

 著者によると、くびき法は、同じ表現でその意味が異なるとき生じるという。

九回の裏、同点、ツーアウト満塁、ツースリー。ふりかぶって投げた一球は、外角低めの直球――。のつもりが、手元が狂って打者にぶつけてしまった。このとき、「バッターも痛かったがピッチャーも痛かった」と言いたくなります。打者の痛みは肉体的ですが、投手の痛みは心理的です。同じ表現でその意味が異なるとき、くびき法が生じます。(p.43)

 くびき法の例として他にも、「スピーチとスカートは短いほどいい」や「服装の乱れは、心の乱れ」を挙げていた。

 

昔のクラスメート

 昔のクラスメートに、「服の乱れは心の乱れ」とよく言う人がいた。当時私は、紋切型の言葉として特に何も思っていなかった。しかし、今思えば、それはくびき法だったのである。その人は、知らぬ間にレトリックを用いていたのだ。

 このように、私たちは知らない間にレトリックの技術を用いている。たとえば、それは、誰かに「(その表現は)うまい!」と言われるような表現の中に隠れているのかもしれない。それを意識的に作り出せること、それが文章の上達であろう。