電子的ヒトリゴト

心理学が好きなゲイのブログ。主に読書、考察、心理学、SOGIなど

パンを買ったら

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 みなさんはこのパンがいくらに見えるだろうか。

 

 私はいつも昼食を食べない――と言うと少し語弊があるが、私にはお昼の時間になったら昼食を食べるという習慣がない。時間ではなく私の空腹の程度によって、昼食を食べるか決めるのである。そのため、食べる時間も量もバラバラであり、もちろん食べない日もある。そしてその昼食を持っていくかどうかは朝の気分である。

 

 ある日、15時頃に私のお腹は「ぐぅ」と弱々しい音を立てた。しかし、私はその音を鎮めるための昼食を持ち合わせていなかった。このとき、いつもなら私は気合と根性で我慢してしまうことが多いが、その後の知的活動に絶えうるだけの集中力を持ち合わせていないと判断したために、「しかたない」と私は財布を片手に学校の近くにあるコンビニ(セブンイレブン)へ行った。

 

 余談であるが、セブンイレブンといえば、私は1年前ぐらいによく通っていた。朝早く起きられたときにだけセブンイレブンへ行き、「石窯くるみパン」を毎回買っていた。このパンとの出会いは、私にくるみパンの尊さを認識させる契機となった。換言すれば、以前の私はくるみパンを過小評価していたのである。私は、くるみパンのことを「パンにくるみが入っているだけのもの。代わり映えしない」と思っていた。だが、それは違った。そこには、不要なものを入れない簡素さゆえの洗練さがあったのである。その感動は別のパンにも波及し、あんパン、メロンパンなどの伝統的なパンに対する私の評価が上がった。

 

 セブンイレブンに着くと、私はいつものように「石窯くるみパン」を探した。しかし、在庫がなかったせいか、見つからなかった。ここでもまた私は「しかたない」と150円ぐらいの手頃のパンを探すことにしたが、あまり好みのものがなかった。そこで、私は上記の写真のパンが目に入った。タカキベーカリー。このメーカーは、「石窯くるみパン」を作っているところだ。それを知っていた私は、新たな出会いを求めてこのパンを買うことにした。ただ、値段がいくらなのかわからなかった。置いてある場所にも、パンの袋にもそれらしきものがなかったのだ(後から確認したら袋に書いてありました。ごめんなさい)。そこで、私は「このパンはだいたい200円から300円だろう」と思案し、購入することにした。

 

 レジへ持っていくと、店員さんがパンのバーコードを読み取ろうとする。そのとき私は値段が表示される画面を真剣な面持ちで見ていた。次の瞬間、値段が表示され私は焦った。500円弱だったのである。思ったより高かった。私は内なる気持ちを表情に出さないようにし、500円玉を店員に渡した。そしてその狼狽した気持ちを隠すかのように、そそくさとコンビニを後にした。コンビニからの帰り道、私は興奮した気持ちを鎮静しつつ「しかたない。ブログに書こう」と独り言をつぶやいた。