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姿勢が心に及ぼす効果/『動きが心をつくる 身体心理学への招待』

 

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)

 

  身体心理学。それは、心と身体は繋がっているという考え方から出発している。本書の中では、姿勢が心理に及ぼす影響として、鈴木・春樹 (1992)*1 の研究を紹介している(p.118)。その結果は、首を下向きにすると他の向きよりネガティブな気分になり、背筋を曲げると曲げないときよりネガティブな気分になったようである。

 私は、TEDの『ボディランゲージが人を作る』*2を見てから、緊張する場面に向かう前に事前にトイレの個室で手を腰にあてる偉そうなポーズをしている。または、何かと不安になっている場面では、意識的に背中を伸ばし出来る人のような姿勢を維持する。その効果といえば、結構なものである。意外とその場で意識の変容を感じられる。

 昔はよく、緊張している感情や不安な感情、その他の感情を意識的にコントロールできたらいいなと思っていた。なぜなら、昔はそれらの感情に押しつぶされてしまっていて、そのたびに自分の不甲斐なさに失望しつづけたからである。今思えば、それは、感情とうまく付き合う適切な方法を知らなかっただけなのかもしれない。種々の感情をコントロールしたいと思うとき、身体からのアプローチなど思ったより出来ることは多そうである。

*1:鈴木 昌夫・春木 豊 (1992). 躯幹と顔面の角度が意識性に及ぼす影響 心理学研究, 62, 378-382.

*2:エイミー・カディ (2012). ボディランゲージが人を作る TED