電子的独り言

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加藤さんの英語勉強法『こんなふうに英語をやったら?』

鎌倉で買った本 

こんなふうに英語をやったら? (中公文庫)

こんなふうに英語をやったら? (中公文庫)

 

 かつて英語のできない生徒だった著者が、いかにして外国語をマスターしたかを体験的に綴るユニークな英語勉強法。永年、日本人や外国人に語学を教えてきた中での手ごたえをたよりに、初心者が英語を読み、聞き、話し、書く実力を養うための「方法」を伝授。(裏表紙より)

 以前、鎌倉の古本屋に行ったときに購入した本である。著者は加藤恭子さん。彼女はフランス文学者で、英語とフランス語に習熟しているようだ。内容は、インターネットに書いてあるようなこととかなり重なる(本当は因果が逆なのだが)。しかし、それを誰が言っているかが重要であろう。その点において、彼女は信頼できそうである。さまざまなことが述べられている中で、読み方について触れる。

 

読み方について

  まず、彼女は体で読むと良いという。次のように述べている。「あなたがすでに持っているものを生かして体で読む法、です。この「方法」は、母国語を習得したときには自然にやったことを、外国語を勉強する今は、意識的にとり入れてみようとする努力なのです。『その言葉の中で考えること』『物と結びつけること』言語の習得に大切なこの二つの点を、完全にはもちろん出来ないのですが、少しでも実行してみようという試みなのです」(pp.71-72)。つまり、私たちが日本語を習得したような方法を外国語にも意識的にしようということを言っておられる。それは、その言葉の中で考えることと物と結びつけることである。その後、文章を読むときにもパントマイムを使って人工的に”物”なり”経験”なりを作り出すとよいと言っている(p.84)。それも体で読むことの一環である。

 また、辞書は後から使うとよいと述べている。「後から使うというのは、先に、『推量の能力』を働かせて、こういう意味にちがいないと見当をつけてから、それを確かめるために、または、自分の推量の間違いを発見するために、あとから、辞書に手を出すのです」(p.70)。辞書に頼りすぎるのは、英文は日本語で読むものではないからだという。しかし、多くの生徒たちが、辞書に盲従しているようだ。実はわたしもその内の1人である。実に盲従している。仮に推量したとしても、それが合っているかどうかが不安になって仕方がない。だから、すぐに辞書を引いてしまう。ある意味、正確な知識を得るためというよりは、それによって安心するための方が大きいかもしれない。それは、自信の欠如から生じている可能性はある。著者は、推量し、辞書を後から使うことによって自信がつき、だんだんと辞書を引かなくなるという。自信を持つ意味でも、これは大切なことかもしれない。