電子的ヒトリゴト

心理学が好きなゲイのブログ。主に読書、考察、心理学、SOGIなど

ゲイアプリに関すること(2)

 関連する記事をご紹介いただいた

 上記の記事を書いたあと、id:cazxxxさんに関連する記事をご紹介いただいた。ありがとうございます。とても助かりました。それは、以下の記事である。

 

読んだ感想

 非常に素晴らしい論考であった。著者のかずかずさんは、ゲイアプリの特徴を見事に描きだしている。それは、僕がいままで感じてきたことであり、言語化したいことであった。そのため、この記事は僕にとって非常に価値がある。また、このゲイアプリの現象は、構造的な問題であり、セクマイ全体にも当てはまる。そのため、この記事で考察されている事柄は、セクマイの新たな課題を考察するうえで実際的および学術的に価値があるだろう。

 参考文献がないのが少し惜しい。かずかずさんが何を参考に考察を進めていったのかが、この現象に関心がある僕にとっては少し気になる。かずかずさんのバックグラウンドについて詳しく存じ上げないのだが、かずかずさん自身の内的体験だけでここまで見事にゲイアプリの現象について記述的に述べられているのだとしたら、同じ完成度の論考は僕には到底できない(泣)。ただ、本文中で言及されているように『「ゲイコミュニティ」の社会学』と『ゲイという経験』をかずかずさんが読んでいるのは確かだ。

 

内容に対する言及

 最後のほうで、かずかずさんはゲイアプリと就活の類似性について指摘している。ここから示唆されることは、他にも同様の構造を持つ活動があるということだ。それらは共通の構造に従っているのだから、より社会的なものとしてこの構造の問題点を取り上げることができる。ただし、物事というのはたいてい二義的である。1つの物事には良い面と悪い面の両方があるのと同じように、1つの物事には普遍性と特異性がある。そのため、より社会的な構造としてこの問題点を指摘する際にも、ゲイアプリの特異性を忘れてはならない。

 このゲイアプリの現象、あるいはその周辺的な現象については、のちに僕の考えが熟したときに再び取り上げたい。