電子的独り言

ゲイのブログ。主に読書、心理学、SOGI、日記など

『恋ごころの科学』

恋愛に関する社会心理学の本 

恋ごころの科学 (セレクション社会心理学 (12))

恋ごころの科学 (セレクション社会心理学 (12))

 

  本書は、社会心理学に基づいた恋愛に関する本である。お手軽の恋愛マニュアル本とは違い、恋愛に関して心理学でどのように研究されているかが概観できる。初版が1993年であるため、最近の動向はつかめないが。

 

類似説、相補説

 あなたが好きになる人は、自分と似ている人だろうか、それとも自分にはないものを持っている人だろうか。前者を類似説とよび、後者を相補説とよぶ。類似説はバーンらの研究によって、相補説はウィンチらの研究によって裏づけられており、実はこの本の中ではどちらが妥当か結論は出ていない。いやいや、どちらも間違っているよ、誰もから魅力的だと思われる望ましい性格があるんだ、とか、しかも、自尊感情の低い人ほどその望ましい性格に惹かれるんだ、とかも言われている。つまるところ、一律にはよくわかっていないのである。

 僕の実感としては、自分と似ている性格がベースとしてありつつも、自分にないものを持っている人を魅力的に思うかなあ。みなさんは、いかがでしょうか。

 

リーの恋愛の6類型

 リーという人は、恋愛のスタイルを6つに分けているのですね。これは、色彩理論とよばれます。具体的にいうと、以下の6つです。

 ①ルダス(遊びの愛)

 ②プラグマ(実利的な愛)

 ③ストーゲイ(友好的な愛)

 ④アガペ(愛他的な愛)

 ⑤エロス(美への愛)

 ⑥マニア(狂気的な愛)

 ヘンドリックとヘンドリック(1986)によると、男性は女性に比べてルダス得点が高くて、女性は男性に比べてストーゲイとプラグマとマニアの得点が高いようです。すなわち、アメリカの男性は恋愛をゲーム的に捉え、女性は実利的な恋愛観を持っているみたい(あくまでも相対的に、という意味)。

 さらに、ヘンドリックら(1988)では、交際が続いていたカップルは、初めの段階でエロス得点が高く、ルダス得点が低いようだ。このことから考えると、交際の持続にはルダス的な態度をもたず、エロス的な態度で交際することが必要のようだ、と著者は言っている。

 ゲイ男性に限って考えれば、ルダス的な態度が特に高いような気がするのですが、どうなのでしょうか。実は、僕は2年前ぐらいに、このリーの恋愛スタイルを測る心理テストをしたことがあるのです。その結果は、ルダス得点が高かったです(笑) 実際はまったく遊んでいませんが・・・。もしかしたら、出会い方とかも影響するのかもしれませんね。このリーの恋愛スタイルが、どの程度個人内において恒常的であるのか分かりませんが、アプリで出会うとルダス的、現実で出会うと、また違うスタイルに変化する可能性もありますね。