電子的独り言

ゲイのブログ。主に読書、心理学、SOGI、日記など

カミングアウト成長

 カミングアウト成長(coming out growth)というのがあるみたい*1。これは、ストレス関連成長(stress-related growth)に関係する概念で、カミングアウトに伴う成長を表している。それに関連する先行研究として、オープンであることとメンタルヘルスの良さには正の相関があることがわかっているようだ。ただ、もちろん様々な要因が絡み合っているため、カミングアウトすれば良い効果が必ず得られるということではない。

 カミングアウトは、いくつかの理論ではアイデンティティ発達の指標とされているが、リスクとストレスが付きまとう。それを考慮し、柘植(2014)は、カミングアウトの是非は、研究者により多様であり、多くの議論があると言っている。また、LGBTに対して容易にカミングアウトを勧めてはならないことは当然のことであるとも言っているように、上記のカミングアウト成長は副産物的であることを強調しておきたい。

 僕に関して言えば、カミングアウトによって成長した感じ、またはアイデンティティが発達した感じはある。僕の場合は、カミングアウトをした時期とLGBTに関する情報を集め始めた時期がほとんど同じだから、カミングアウトによる純粋な影響かどうかはわからないが、カミングアウトによって何かが開けた感覚はあったと思う。そうはいっても、まだまだ全然クローゼットなのですが。カミングアウトの問題は、環境によって非常に変わるから難しい。

 

<引用文献>

柘植 道子 (2014). セクシュアル・マイノリティ大学生を支える学生相談 針間 克己・平田 俊明 (編) セクシュアル・マイノリティへの心理的支援――同性愛、性同一性障害を理解する―― (pp.123-139) 岩崎学術出版社

 

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛,性同一性障害を理解する

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛,性同一性障害を理解する

  • 作者: 針間克己,平田俊明,石丸径一郎,葛西真記子,古谷野淳子,柘植道子,林直樹,松?由佳
  • 出版社/メーカー: 岩崎学術出版社
  • 発売日: 2014/09/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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