電子的独り言

ゲイのブログ。主に読書、心理学、セクシュアリティ、雑記など

外国語を効果的に学ぶために

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外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

 

  以前に1回読んだことがあるのだけど、再読してみた。ただ、1回目に読んだことは全然忘れていて、初めて読んだときのような、そういう体験だった。以前読んだということは、かなり熟読的な読み方のはずなんだけどなあ。やっぱり、通読だけによる記憶は吹っ飛びますね。

 さて、この本は中々よい。文献も充実していて、第二言語習得論(Second Language Acquisition:SLA)を概観できる。外国語学習の適性や外国語学習のメカニズムなどが書かれている。その中でも特に参考になるのが第6章の「効果的な外国語学習法」。それまでの研究の知見を踏まえ、実際にどう外国語学習に応用するかという著者の実際的な提言になっている。ここを読むだけでも価値があると思う。小見出しを以下に概観してみる。なお、いくつか省いてある。

 分野をしぼってインプットする

 例文暗記の効用

 アウトプットは毎日・少しでも

 コミュニケーション・ストラテジーを使う

 無意味学習と有意味学習の違い

 単語は文脈の中で覚える

 発音・音声はまねることから

 「文をつくれる」くらいの基本的な文法も

 動機づけを高める

 学習ストラテジーは自分にあったものを

インプット理解とアウトプットの必要性

 ”おわりに”のところで書いてあるが、第二言語のデータベースを増やす際に最も重要なメカニズムは「インプット理解とアウトプットの必要性」だという。上記の小見出しの中にも、インプットとアウトプットの両方の方法が書いてある。「アウトプットは毎日・少しでも」に関しては、アウトプットをしないとインプットの効果があまり高くならないのだという。また、リスニングに関して、聞いても20%しかわからない教材を聞くより、80%以上わかる教材を何度も聞いた方が効果があるのだという。それは、インプットは理解することが言語習得のカギであるためのようだ。そのような意味で、「インプット理解とアウトプットの必要性」が重要ということである。